カルパ・スワミ神と<クシャ草>2/5

アイヤナール(地獄からの救済の意)といわれる村の守護神として、 大きな剣をお持ちの、カルパ・スワミ神。

南インドはタミル・ナードゥ州、クマーラクディのカルパ・スワミテンプルでは、 野外広場に祀られたカルパ・スワミの神像に、向かい合う形で設置された謁見の場に、 (生きている)聖者カルパ・スワミが坐し、個人的な助言を賜りたい大勢のインド人らが列をなします。
インド人は、このような神聖な場は、クシャ草で作った箒で掃き清め、 クシャ・アーサナ(クシャ草で編んだマット)を敷いて座ります。
神話では、ラーマ王のようなヴィシュヌ神の化身ですら、肉体をもって地上に生きるとき、 さまざまな苦しみや悲しみに遭遇しました。 そのことを深く知るカルパ・スワミ神は、現世に生きる人間に救いと癒しを与える神として、 人びとの間で篤い信仰を集めています。

カルパ・スワミ神
額のマークは、ヴィシュヌ神の象徴

カルパ・スワミ神と<クシャ草>1/5

カルパ・スワミ神と<クシャ草>3/5