カルパ・スワミ神と<クシャ 草>3/5

クシャ ,ダルバ
サンスクリット名/ヒンディー名 : Kusha /Darbha
学名:Desmostachya bipinnata
英名:Halfa grass,Big cordgrass,Salt reed-grass
和名:クシャ草(クシャソウ)、クサ草(クサソウ)
科:イネ科 
原産地:西アジア 

草丈の高い多年草で、乾燥した土地や河の堤などによく生えます。 日本のゴザの材料のイグサと似ています。  

インドの聖典『バガヴァッド・ギーター』第6章詩節11には、 次のような記述があります。 「聖なるクシャ草を積んだ上に、鹿の皮とやわらかい布をかぶせ、 その上に座って瞑想しなさい」

インドでは、クシャ草は神聖な植物とされ、様々な儀式に使われます。クシャ草を束ねてシヴァ神への捧げものにしたり、クシャ草で編んだ指輪や腕輪や腰紐などをプージャ(奉納儀式)の際に身につけたり、クシャ草で祭具を作ったりします。

また、魔除けの護符としても用いられます。 クシャ草はヴィシュヌ神の現れとみなされ、巨大な浄化の力があると信じられています。ヴィシュヌを最高神として信仰する者たちは、毎年8月から9月頃に訪れる、吉兆なダルバシュタミの日には、クシャ草を崇拝する祝祭を催します。 また、散髪をする際、クシャ草で髪の毛に触れて清めてから、髪を切る習慣もあります。

儀式の際身に着けるクシャ草の指輪

クシャ草のマット

 

クシャ草の祭具

カルパ・スワミ神と<クシャ草>2/5