コロナ禍の「舌みがき」は、夜寝る前にも!

舌苔は、歯周病菌など毒素を排出する菌の格好の住み処。これらの細菌の生産する酵素は粘膜の表面にあるウィルスの受容体を露出させ、その結果、外からウイルスが入ってくると、ウイルスは容易に体内に侵入・感染することとなります。

つまり、口中の細菌が多いとウイルス感染のリスクを高めることになり、さらにこれらの菌が気管を通り肺に入ることで肺炎を引き起こします。
東京大学医科学研究所と日本ウイルス学会は、ACE2と呼ばれるこの受容体が舌の上(舌苔)に多く存在していることから、舌清掃が重要であることを強調しています。

ウイルスは寝ている間、一時間ごとに倍々で増殖し、あっという間に数千億個まで増えると粘膜から体内に侵入するといわれています。

通常、舌みがきは毎朝1回で十分ですが、新型コロナウイルス対策が叫ばれる昨今、朝起きたときだけではなく、夜寝る前の舌みがきが推奨されるのはこのためです。これを行なわないでいると、繁殖した細菌、ウイルス、毒素をふたたび吸収することになりますので、特にこの時期、毎日必ず、夜寝る前にも舌みがきを行ないましょう。

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