シヴァ神とルドラークシャ(インドジュズノキの実)1/3

かつて、聖者アガスティアと主だった弟子の1人であるローマサは、ポティガイ丘陵で苦行を行っていました。ローマサは生と死の繰り返しからの解放をシヴァ神に願い、シヴァ神は聖者アガスティアを通して、ローマサに祝福をお与えになりたいと思いました。

聖者アガスティアは、シヴァ神へのヤグナ(供儀)に使用する9輪の蓮の花をタミラバラニ川に投げ、それぞれの花が到達した岸辺にシヴァ・リンガム(シヴァ神の象徴)をお祀りし、シヴァ神に祈りを捧げるように、またその川と海が交わるところで沐浴をするようにと、助言を与えました。ローマサは師の言葉どおりに行い、解放を得ることができました。

ローマサ がシヴァ・リンガムをお祀りした9カ所の地を、9つの惑星に因んで、ナヴァ(9つの)・カイラスと呼び、最初に花が到達したパーパナーサムは、第1の惑星であるスーリア(太陽)・カイラスといいます。

※パーパナーサムは、インド南部・タミルナードゥ州の都市タンジャーヴールにある町。その名は文字通りタミル語で「罪の破壊」を意味します。