シヴァ神とルドラークシャ(インドジュズノキの実)2/3

パーパナーサムの名の由来

神々の王インドラは、アスラ(魔神)たちのグル(師)である金星シュクラチャリヤの息子ドワシュタに仕えていました。あるときインドラ神は、自分の師であるドワシュタがアスラたちのためにヤグナ(供儀)をしていることに気付き、師を殺しました。そのため、インドラ神はブラフマハティ・ドーシャという罪を被りました。
インドラ神はその罪を清めるために、シヴァ神の統治する様々な惑星をさまよい、シヴァ神を礼拝していたところ、 グルの惑星である木星から、ヴィラジャ・リンガムが祀られている場所に行き、シヴァ神を礼拝せよ、という助言が得られました。グルの惑星の御言葉に従ったインドラ神は、瞬時に罪から解放されました。

このことから、この地はパーパナーサム(意味;罪の破壊)という名で知られようになり、シヴァ神をパーパナサナータ(意味;罪を破壊する主)とお呼びするようになりました。

パーパナーサ寺院に祀られたパーパナーサナータのご神像はルドラークシャ(インドジュズノキの実)で作られているため、別名ルドラクシャナータとしても知られています。パーパナーサナータは、心から愛を捧げる献身者に、病の治癒をお与えになることで有名です。

※シュクラチャリヤ
シヴァ神のもとで修行を積み、死者を蘇らせる力を与えられました。シュクラチャリヤは死んだ仲間たちを次々蘇らせ、アスラ(魔神)は次第に勢力を強めていきました。

パーパナーサ寺院