シヴァ、クリシュナと<聖木ジャンブ> 2/4

■ジャンブケシュワラ寺院
主神:ジャンブケシュワラ神
女神:女神アキランデシュワリ
Akilam – Universe, Aanda – Ruler, Eswari – Goddess

タミルナードゥ州のほぼ中央、ティルチラーパッリの北。聖河カーヴェーリと支流コッリダム川にはさまれた中洲・聖地シュリーランガムに、神話のアプ・リンガを祀るジャンブケシュワラ寺院があります。
ここではシヴァ神と女神パールヴァティは夫婦ではなく、グル(霊性の師)と生徒の関係。神話と同じように、ご神像のジャンブケシュワラ神は東に面して、女神アキランデシュワリは西に面して、向かい合って立っています。

寺院は五重の周壁に囲まれ、七つのゴープラム(塔門)があります。アプ・リンガは、地下水脈から生じる湧水をたたえる内奥に祀られています。女神ウマ、太陽神、月神、聖者アガスティアなどが、このアプ・リンガを崇拝し、栄光を得たといわれています。

■南インドのパンチャ・ブータ寺院とは?                        
パンチャ・ブータ・リンガ(五大元素の形で顕現したシヴァ神)をお祀りする、5寺院のこと。

空 アーカーシャ・リンガ  / ティライ・ナタラージャ寺院(チダンバラム)
風 ヴァーユ・リンガ / カーラハスティ寺院(カーラハスティ)
火 アグニ・リンガ / アルナーチャレーシュワラ寺院(ティルヴァンナマライ)
水 アプ・リンガ / ジャムブケーシュワラ寺院(シュリーランガム)
地 プリティヴィ・リンガ / エーカーンバレーシュワラ寺院(カンチープラム)

※ティライ・ナタラージャ寺院(別名:チダンバラム寺院)では、他の寺院のシヴァ・リンガとは異なり、人間の目に見える形として顕現されたシヴァ・リンガではなく、空のスペースが崇拝されています。

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