ハヌマーンと<トゥルシー>2/5

■ さて、トゥルシ―の葉のお捧げものを、なぜハヌマーン神がお喜びになるのでしょうか?

『ある時ハヌマーンは、母なるシータに会いたいと思いました。その頃シータは、聖仙ヴァールミキの庵に住んでいました。ハヌマーンがシータを訪ね、とてもお腹が空いていることを告げると、シータは様々な種類の料理を手作りしてハヌマーンに食べさせてあげました。しかし庵にあるすべての材料を使い切っても、ハヌマーンの飢えはおさまることがありませんでした。困ったシータがラーマに祈りを捧げると、直ぐにラーマが現れて助言を与えました。シータはラーマに従い、一口の食べ物と一緒にトゥルシーの葉をハヌマーンにあげました。するとトゥルシーの葉を食べた途端、ハヌマーンの飢えは幸福へと変わりました』

このような神話から、トゥルシーなしではハヌマーン神を崇拝し、喜ばせることはできないと言い伝えられています。ラーマ神の偉大なる帰依者ハヌマーン神。愛するラーマがトゥルシーのお捧げものを尊び喜ばれるので、ご自分もお食事の中でトゥルシーを提供されることに喜びを感じるのです。

聖なるトゥルシ―