女神ドゥルガと<アラリ>

インド原産の聖木キョウチクトウとして知られるアラリ。ヒンドゥー教の宗教儀式においてアラリを用いることは伝統であり、また一部の文化圏では、精神的・エネルギー的な浄化を目的として、アラリの花を使用しています。

アラリの花

毒性のある花を好むシヴァ神への献花として、また女神ドゥルガへの崇拝にもよく使われます。

純粋で吉祥なアラリの花のガーランド

悪の勢力を滅ぼすためにすべての神の力を合わせて創造された女神ドゥルガ。このカリユガ(悪徳の時代)に女神ドゥルガを崇拝することは重要とされています。

写真は、パティーシュワラムの女神ドゥルガ。1.8mの立位で、アスラ(悪の神族)の王マヒシャを踏みつけおられます。マディサ―・サリー(タミルのブラーミンの女性がサリーを着用するときの典型的な方法)を纏い、レモンのガーランドとアラリの花のガーランドを身に着けています。

キョウチクトウ(夾竹桃)
学名:Nerium oleander
ヒンディー語:アラリ
科:キョウチクトウ科
属:キョウチクトウ属 
常緑低木
有毒植物
※生木を燃やした煙も有毒
※古代インドではキョウチクトウの有毒性を利用して武器とした