薬草の宝庫コダチャドリ3/5

コダチャドリの麓、聖河サウパルニカ南岸の丘陵地帯にあるシュリー・ムーカンビカ寺院は、毎年数百万人の巡礼者が訪れます。寺院には、三位一体の至高神、及び、そのシャクティ(力)の現れとされる、大女神ムーカンビカ(大母神ラクシュミー)のご神像が祀られ、朝は女神マハー・カーリー、正午は女神マハー・ラクシュミ、夕刻は女神マハー・サラスワティのお姿で崇拝されています。

■シュリー・ムーカンビカ寺院に伝わる神話
太古の昔、ブラフマー神から特別な力を得た悪魔が、マハ―ランヤプラと呼ばれる地を統治していました。神々は、猛威を奮うこの悪魔を恐れ、コダチャドリへと逃げていきました。サプタ・リシ(7人の聖賢)は悪魔の終焉を祈り、供儀を捧げました。すると悪魔の師スクラチャーリヤは、サプタ・リシに、『悪魔ムーカスラは女性に殺されるであろう』という啓示を与えました。これを知った悪魔は、シヴァ神へ捧げる苛烈な苦行を行い、それに満足されたシヴァ神が現れて、どのような恩恵を望んでいるのか? と尋ねました。その時、神々から救済を懇願された言葉の女神サラスワティは、シヴァ神の恩恵を悪魔が得てしまったら重大な危機が訪れることを感知し、願い事が言えないように、悪魔の口を利けなくしてしまいました。言葉を失ったことから、この悪魔はムーカスラ (mooka とは dumbの意味)と呼ばれるようになりました。(4/5へ続く

コダチャドリの麓に佇むシュリ―・ムーカンビカ寺院入口