日本では、仏教と共に口腔清掃の方法が伝わってきましたが、江戸時代になってから、その習慣が庶民の間にも普及しました。

朝起きたら、房楊枝という道具で歯みがきと舌みがきをして、洗顔をする。こうして身を清めてから食事を作り、神棚や仏壇に炊き立てのご飯をお供えする。神仏の前で朝のお勤めをしたのちに、お供えものを下げてきて、「いただきます」と手を合わせて朝食をいただくといった、伝統的な作法もありました。

小枝で作られた房楊枝は1本で3つの機能をもっています。房状(ブラシ)の部分で歯をみがき、へら状の部分で舌をみがき、尖っている楊枝の部分で歯と歯の間の汚れをとり除きます。

舌みがきは、徐々に西洋式歯みがきに取って代わられていきましたが、戦前頃まで、舌みがきの習慣が残っていた家もあります。

今では、日本人向きに関発された品質のよいタング・スクレーパーUが容易に手に入り、本サイトで正確な情報も得られます。口中がきれいになると、自然と食べるものや食べ方にも注意が向くようになります。舌みがきは古くて新しい、理にかなった健康法なのです!