歯はエナメル質、象牙質、セメント質という3つの硬組織でできています。
一番外側のエナメル質は、体のなかで最も硬い、鉄よりも硬い物質です。

その硬い歯を磨くためのブラシで舌を擦ると、 味を感じ取るための”味蕾“細胞を傷つけて、味覚障害を起こしてしまいます。 舌の粘膜上皮が剥がれ落ち、飲食するたびに沁みて痛むことにもなります。ブラシの先で強い刺激を与えるのは禁物です。

また、スプーンで舌苔をとろうとすると、スプーンの縁が舌に当たる角度が浅すぎてうまくとれません。結果、強くスプーンを押し当て味蕾を傷つけたり、逆に舌苔を、舌乳頭の谷間に押し込むこととなります。

歯みがきには歯ブラシ、舌みがきにはタング・スクレーパーU。 正しい道具を使って舌をみがいてください。