夏の献立ヒント&夏ベジ

梅雨明けから2~3週間が、一年中でもっとも暑い季節です。
この時期、とくに喉の渇きは体の内部が乾いているサインなのでご注意を。トマト、なす、きゅうりなど水分たっぷりの夏野菜や果物を消化よくいただいて、身体の内側から水分を補給しましょう。
胃粘膜の補正にはお粥、滋養には甘酒や練りごまを! 夏は自然な甘味の練りごまを適度に、冬は”火のエネルギー”の入った煎り摺りごまをいただきます。また、にがりは過剰な”火のエネルギー”を抑えてくれます。日本の伝統的日常食には、にがりを含んだ豆腐やみそ、しょうゆなどがありますね。

(夏の献立 )ヒント①
初夏に収穫を迎える大麦や小麦、血液浄化の作用がある赤米や黒米などを主食に加えます。炊き立てのごはんは、生命エネルギーを高めてくれます。
(夏の献立)ヒント②
素早く火を通して仕上げる、または弱火で煮込んで素材の甘味を引き出します。強火は”火のエネルギー”が高くなりすぎるので注意してください。
(夏の献立)ヒント③
豆類の良質な植物性たんぱく質は、リンパの流れをよくして、肌や筋肉をしっかりと補正してくれます。
口当たりがよい緑豆はるさめ・ところ天・葛・寒天・海藻などと、消化力を高めてくれる香味野菜や香辛料をうまく使って、舌の上での食感は冷たく、胃の中では冷やしすぎない調理法で、清涼感を出します。
(夏の献立)ヒント④
麺には、たっぷりの野菜と薬味を添えて。
夏野菜には、苦味を含んだ寒涼性のものが多く、強心・消炎・止血・解熱・鎮痛作用・オーバーヒートしやすい心身の高ぶりを鎮める効果があります。
薬味は食欲増進だけでなく、殺菌効果・疲労回復・血行促進・夏バテや冷えすぎを防ぐ効果があります。
(夏の献立)ヒント⑤
デザートにも豆乳や豆類を取り入れてヘルシーに!余った煮豆があれば、ミキサーにかけるだけで、デザートソースの出来上がりです。
また、果物の自然な甘味はデザートに最適。ただし、甘いものや水分の多いものは消化にも重いので、日中に食べるようにしましょう。

夏野菜のサッパリ混ぜごはん

身体を内側から元気にしてくれるワンディッシュ!

材料(4人分)
●胚芽米
押麦大さじ4と合わせて2カップ  
昆布10cm  
しょうがのスライス3枚
●きゅうり2本
●いんげん100g  
だししょうゆ大さじ1
●油揚げ2枚  
だししょうゆ大さじ2
●オクラ10本  
山いも250g
みょうがの赤梅酢漬け4個
おろししょうが小さじ1
だししょうゆ大さじ2と1/2
●青じその葉5枚  
※だししょうゆの配合  しょうゆ2:昆布だし1 

作り方
1 炊飯器か土鍋に米、米の2割増しの水、昆布を入れて、2時間程おく。 昆布を除いてしょうがのスライスを入れ、普通に炊く。
2 きゅりは小口切りにし、塩少々をまぶしてしばらくおき、水気を絞る。
3 いんげんはさっと塩ゆでし、だししょうゆをかけておく。
4 油揚げは熱湯をかけて油抜きし、網焼きしてだししょうゆを塗り、細く切る。
5 オクラは塩少々で板ずりし、ゆでて小口切りにする。山いもとみょうがはせん切りにする。 具材とおろししょうが、だししょうゆを合わせる。
6 ①~⑤を器に盛り合わせ、青じそのせん切りを散らす。全体を混ぜながらいただく。

味のアクセント&消化力アップに便利な保存食

みょうがの赤梅酢漬け
保存瓶に、熱湯にさっとくぐらせて水気を拭いたみょうがを入れて、赤梅酢をかぶるまで注ぎます。冷蔵保存し、みょうがが赤く染まったら食べごろ。薄くスライスした新しょうがでも作れます。
みょうがの赤梅酢漬けときゅうりの塩もみをスライスし、炊き立てのごはんに混ぜるだけの”みょうがご飯”も、食欲のないときにおすすめの一品。

とうもろこしと粟のスープ

とうもろしの芯は一緒に煮込むと甘くておいしいだしが出ます。芯には栄養があり、とくにカリウムは、むくみ改善、コレステロールの低下、高血圧予防などに効き、利尿作用もあります。

材料(4人分)
とうもろこし・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1本
昆布だし汁・・・・・・・・・・・・・・・・・6カップ
なたね油・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ2
かぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1個
しょうがのみじん切り・・・・・・・1かけ分
もち粟・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/2カップ
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
吸い口 青じその葉、パセリ、こしょうなど  

作り方 1 とうもろこしは実を包丁でそぎ取り、半分をだし汁1カップでミキサーにかける。 
2 油でかぶとしょうがを炒め、残りのだし汁ととうもろこしの芯を加えて強火にかける。
3 煮立ったら①、残りのとうもろこしの実、もち粟を加え、木杓子でかき混ぜながらしばらく煮、火を弱めて蓋をし、30分ほど煮る。 

焼きなすのみそ汁

とろとろの焼きなすの香ばしさが味の決め手

材料(4人分)
なす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4本
昆布だし汁・・・・・・・・2と1/4カップ
麦みそ・・・・・・・・・・・・・大さじ3程度
しょうがのすりおろし
山椒の粉

  作り方 1 なすはへたにグルリと包丁目を入れ、皮が焦げてやわらかくなるまで網焼きの直火で焼き、布巾にとって皮をむき、縦にさく。
2 だし汁を温めてみそをとき入れ、①の焼きなすを加えて、好みでおろししょうがや山椒の粉を吸い口にする。

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