手洗い、マスクそして━舌みがき━

心身と暮らしのクリーンアップ
email magazine 2020.07.23配信 Vol.001

■「かんたんセルフケア」
噛む ━梅雨明け━

梅雨が終われば、いよいよ蒸し暑い季節がやってきます。日本では「熱」「湿」の質が環境に増加します。その影響で体内には“火のエネルギー”が蓄積され、消化力・体力・抵抗力が低下します。自分の消化力に見合った量の食事をすることは1年を通じての基本ですが、この時期は腹6~7分目が目安。また、噛みごたえのある食物や梅干しなどの酸味、スパイスの効いた食で唾液の分泌を促して、胃腸の働きを促進させましょう。 

よく噛むことによって
・満腹中枢を刺激するので食べ過ぎを防ぐことができます。
・運動神経を使うので全身の体力向上につながります。
・脳細胞が活性化され、眠気が覚め、集中力や注意力がアップします。
・右脳が活性化され、ストレスも軽減されます。
更に
・唾液には発がん物質を抑制する成分が含まれていることがわかっています。
・唾液に含まれる免疫物質が細菌を減少させるため、口腔内の清潔が保たれ、虫歯や歯周病、口臭の予防になります。  

現代人より顎が発達していた弥生時代の1食あたりの咀嚼回数は、約4000回くらいであったという調査実験結果があります。鎌倉時代には約2600回、江戸から戦前にかけては約1500回、昭和10年頃には約1400回、そして現代は約600回に減少してしまいました。  

子どもの頃に言われたこと。「よく噛んで、ゆっくり味わう」つい忘れがちですが、その健康効果は絶大です!

■新型コロナウイルス感染症に備えて
手洗い、マスクそして━舌みがき━

重症化すると命にかかわるおそれがある新型コロナウイルス。鶴見大学歯学部の花田信弘教授は「舌みがき」でそのリスクを減らせる可能性があることを一般に向けてテレビ番組で提言しました。  

「歯周病菌など口の中の細菌は、いつも少量ですが肺の中に入っています。 普段はそれで問題ないですが、新型コロナウイルスに感染すると、肺の免疫力が低下することがわかっています。その状態で口の細菌が肺に入るとウイルスによる肺炎とは別に、 細菌による肺炎を起こします。ウイルス性肺炎と細菌性肺炎のダブルパンチが危険なんですね。ウイルス感染の予防は難しいですが、続いて起こる細菌性肺炎の発症リスクを日頃からできるだけ低くしておくことが、新型コロナウイルスに打ち勝つポイントだと考えています。この対策として、歯周病の治療や歯みがきだけではなく舌みがきを忘れないでしていただきたいと思います」  

また花田教授は、「(新型コロナウイルスが侵入する)ACE2受容体は唾液腺だけでなく口腔粘膜と舌にもありますので、ウイルスによって死滅した細胞と生きたウイルスを舌みがきで除去することも大切です」ということを歯科医師会に緊急提言しました。  

◆細菌性肺炎の発症リスクを下げるには、日頃から、お口の中の清潔を保つことが重要。そこでいつものオーラルケアに加えて「舌みがき」をすることがすすめられます。舌は、「タング・スクレーパー」という専用器具で簡単・効果的にみがくことができます。  

歯ブラシで舌を擦ると、味を感じとるための “味蕾”細胞を傷つけることになりますので、 絶対にやらないでください。

◆新しい10秒習慣、朝のかんたん舌みがき
PREMALタング・スクレーパーU

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