■「かんたんセルフケア」旧暦で祝う七夕

心身と暮らしのクリーンアップ
email magazine 2020.08.21配信 Vol.003(詳細版)

◆七夕(星祭)の由来

織姫と彦星が1年に1度だけ天の川で逢瀬をする七夕。 七夕はもともと、7月7日に執り行われる乞巧奠(きつこうでん)という中国古来の宮中行事が、織姫・彦星の伝説とともに、奈良時代の日本に伝わり、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられたことに由来します。酒・果物・お菓子・「5色の糸」を通した7本の針・布などを供えて、裁縫・和歌・音楽など芸妓の上達を祈り、星を眺めながら詩歌管弦の宴を催しました。それが日本古来の行事「棚機 (たなばた)」とご先祖を供養する「盆」と結びつき、民間に普及して現在の「七夕」行事となります。

「5色の糸」

5色は五行(古代中国で生まれた概念・これによって万物がなる)に対応しています。 青(=木行)、赤(=火行)、黄(=土行)、白(=金行)、黒(=水行)  

「棚機(たなばた)」

弥生時代、この季節に水辺に棚を建て、機織りの乙女らが神の御衣を織る祭事が行われたといいます。乙女らは棚機女(たなばたつめ)と呼ばれました。

「盆」の準備の行事

稲の実りを迎えようとする季節。古代の人々は、旧暦7月7日の夕方から夜にかけて、田の神を水辺で祀って秋の豊作を祈り、禊ぎをし、お盆(旧暦7月15日)を迎える準備の行事を行ったとされます。  

◆「七夕」の短冊(たんざく)

江戸幕府が、七夕を五節句の一つとして祝日に定め、民間行事になった頃から、5色の短冊に芸事上達の願いを書いて竹笹に飾る風習が広がり、徐々に芸事の上達以外の願望を書くようになりました。竹はまっすぐ育つ生命力が備わっていることから、神聖な力があるとされ、古来神事に使われてきました。  

「七夕」の素麺(そうめん)

古代中国、7月7日、帝の子どもが熱病で亡くなり、霊鬼神となって熱病を流行らせました。そこで、生前にその子が好きだった「索餅(さくべい)」を供えしたところ、熱病がおさまったといいます。索餅はツイストドーナツのような形をした、塩味の小麦粉のお菓子で、乞巧奠とともに日本に伝わりました。時代を経て、索餅が舌触りのよい素麺へと変化していき、七夕の日に、無病息災を祈って素麺を食べる風習となりました。織姫の機織りの糸、5色の糸の形ともつながっています。  

天空の天の川

さて七夕の7月7日は、新暦だと梅雨の真最中。雲天が多く、満月に重なると夜空の星さえ見ることができません。明治5年、日本古来の旧暦行事を日にちだけ据え置き、新暦に移行したことで、行事と季節の間にずれが生じてしまったからです。旧暦なら、上弦の半月が夜の10時過ぎには見えなくなり、天の川が初秋の夜空にくっきりと見えます。 七夕に食べる素麺は、初秋とはいえ残暑厳しいこの時期に相応しい食べものでもあります。  

2020年は8月25日が旧暦の七夕です!

今年は旧暦で七夕を祝い、自然の声、季節の声に耳を傾け、星に願いをこめてはいかがでしょうか。STAY HOME中の気分転換にもちょうどよさそうです。 そして七夕の素麺には、旬の野菜と薬味をたっぷりと添えていただきましょう。日本には、春にはほろ苦い春の味、夏には清涼な夏の味、秋には滋味あふれる秋の味、冬には甘みがうれしい冬の味があって、それらが豊かに巡ってきます。豊かな風土がもたらす土地のものを食べていれば、四季の移ろいを舌の上でとらえる繊細な味覚と、真においしいものをおいしいと感じられる感性が育まれます。難しいことは考えなくても自然に心と体が整ってきます。

七夕そうめんの盛り付け
精進料理の盛り付け
サラダそうめんの盛り付け

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