女神ラクシュミと<チャンパカの花>1/2
インドはタミル・ナードゥ州南部、西ガート山脈南端に位置するクットララム。 種々の薬草と花々が生い茂るクットララムの森は、 聖なるチャンパカ樹の自生地としても知られます。
薬草の成分に富むクットララムの森の滝の水は、巡礼者らの心身を癒し、若返りを促し、病を急速に治癒させる効果があるとされ、 天然のスパとして、国内外で有名です。
クットララムには次の9滝があり、 それぞれ男性用と女性用に、滝浴び場が分かれています。 日本の厳しい滝行の雰囲気とは異なり、インド人の日常としての滝浴びはとても明るく、 陽気で親切な一般のインド人たちが、不慣れな日本人をみかねてか、てきぱきと先導をしてくれます。メインフォールズの滝壺には鉄の柵が設置してあり、圧倒的な水量に押し流されないように、柵につかまって 沐浴します。
◇三大滝 Main Falls(メインフォールズ) / Five Falls Old(ファイブフォールズオールド) / Courtallam Falls(クットララムフォールズ)
◇その他の滝 Small Falls(スモール フォールズ) / Shenbagadevi falls シェンバガデヴィ フォールズ)/ honey Falls(ハニー フォールズ) / VIP falls・Fruit Garden Falls(VIPフォールズ・フルーツ フォールズ) / Tiger Falls(タイガー フォールズ) / Another Small Falls(その他の小さい滝)
売店には、ワイルドな薬草たちを詰めたな小瓶が売っています。自分で瓶にオイルを注いでしばらく置くと、真っ赤な!薬用ヘアオイルが作れます。
9滝のひとつ、シェンバガデヴィ フォールズは、メインフォールズの上流に位置します。Shenbagadeviとは、Michaelia champak devi (女神チャンパカ)という意味。チトラルヴィの森・聖なるチャンパカ樹の大群生地を通ってきた水が滝となるため、その名称が付けられました。
女神の滝は高さ3mほど。チャンパカの樹々の香りに包まれながら、滝つぼで女神の甘露に浸ることができます。
満月の夜、花々から多量の蜜がしたたり落ち、 女神チャンパカの滝の水が、とくに甘くなるといいます。